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心理的安全性インプロファシリテーターインタビュー: 若林隆久さん

お話を伺うのは、高崎経済大学・准教授の「たかひさ」こと、若林 隆久さんです。心理的安全性インプロファシリテーター認定ワークショップの受講後インタビューに答えていただきました。

たかひさは心理的安全性アンバサダーとインプロファシリテーターのワークショップを同時受講されていましたね。受講された感想を教えていただけますか?

心理的安全性アンバサダーの体験も面白いと感じましたが、インプロファシリテーターの方が、インプロのワークを活用するという点で、目的がはっきりしていると感じました。私自身、インプロを学んでから、このワークショップに参加しましたので、即興演劇としてのインプロと、心理的安全性を軸にした応用インプロの学びを相対化して見れたように思います。またファシリテーターである、ひろきのファシリテーションからも多くの学びが得られました。

ワークを活用するという視点で考えると、インプロファシリテーターの方がアンバサダーの学びよりも一段と深くなると思います。
元々インプロをされているたかひさが、応用インプロを使った、このワークショップに興味を持つようになったのは、何かきっかけがあったのでしょうか?

インプロについて調べている時に、このワークショップを知り、心理的安全性をテーマに、どのようにインプロを教えているのか興味がありました。
というのも、教育や研修の中で、どのようにインプロを活用するか?ということを考えていたんです。教育・研修において、インプロや演劇教育による学びや学び方は大事だと感じています。
またアンバサダーもインプロファシリテーターも認定証を発行しているというのも魅力でした。人に話す時も、「インプロを学んでいます」と言うよりも伝わりやすいと思います。

インプロをどう教えるか?というところが興味のポイントだったんですね。確かにインプロを体感するからこそ、得られる気付きや学びがあると思います。
たかひさがインプロを教育に取り入れたいと思われた理由について、お聞きしても良いでしょうか?

新型コロナウイルス感染症が流行した時、SNSで、ある団体が「子どもと一緒にオンラインのインプロショーを行います」という投稿をアップしていました。その投稿を見たのが、インプロに触れたきっかけです。様々な分野の方がオンラインで、どうやって仕事をしていくのかを模索している時期でしたので、オンラインでショーができるのだろうか?と興味を持ちました。
それから一年ほど後にインプロを学び始めたのですが、インプロの考え方や独特の世界観に魅力を感じ、面白いと思ったんです。中でもインプロの「自己検閲」や「リスクを取る」こと、また「相手に良い時間を与える」という考え方は、とても興味深いと感じました。こうした部分は教育上の課題でもあるので、学んでいくうちに教育にも活用していけたら、と思うようになりました。また、インプロは自分の在り方やコミュニケーションの仕方を良くする上でも役立っています。

オンラインのショーがインプロに触れるきっかけだったんですね。私もインプロの考え方は魅力的だと思います。インプロをどう教えるか?という部分に興味があったということですが、実際、ワークショップを受講されて、印象に残ったことはありますか?

ファシリテーションの方法が体系化されていて、とても参考になりました。特に一つ一つのワークについてのデモンストレーションやフォーカスの取り方は勉強になりました。


ファシリテーションを円滑にするための仕掛けについて学ぶことができますよね。インプロをされている、たかひさから見て、改めて発見があったワークはありますか?

ギブ&テイクのワークは「フォーカスをどこまで取るか」ということの重要性を考えさせられました。必ずしもファシリテーターがすべてのフォーカスを取ってあげるやり方だけが良いわけではないということもあると感じました。
これは教育上の課題にもつながっています。学生はみんなの前での発言が難しいと感じることも多いようです。その背景には様々な理由があると思いますが、中にはみんなの注目が集まるのが苦手という学生もいるのだと思います。そういった学生には、発言や発表の際のフォーカスを調整しながら、フォーカスを取ることに慣れてもらったり乗り越えてもらったりする必要があるのだと思います。みんなの前での発言へのハードルはあったとしても、自分の発言が組織や全体への貢献につながることを感じてほしいと思っています。

フォーカスのバランスの重要性ですね。難しい部分ですが、そのハードルを越える体験もしてほしいと思いますね。

成長するにつれて、「こうあるべき」といった考え方に縛られることがあります。そうした固定概念を崩す方法の一つとして、インプロは有効だと感じています。体感しながら、楽しみながら学べるのがインプロワークの良いところですね。

私もそう思います。体感しながら学べる場があるのは良いですね!学生さんに対して、実践されたことがありましたら、教えていただけますか?

実はインプロに出会う前から、NHK で放送されて話題を呼んだ、『スタンフォード白熱教室』に登場したインプロのワークを真似して行っていました。当時はインプロのワークだと知らずに行っていましたが。

インプロに出会う前から、たかひさはインプロとつながっていたんですね!!

そうですね。最近では、ゼミ募集の時期にコミュニケーションに関するワークショップを行いました。その時は、「体を使ったアクション回し」や「私のこと知ってる人は知ってると思うんですけど〜を使った自己紹介」、「僕ボブ・僕ボブ」、「プレゼントゲーム」を取り入れました。他にも社会人向けの研修でもインプロワークを取り入れてみました。
インプロを取り入れることで、その後の学びの吸収も早くなりますし、得られるものも多くなると思います。

すでにたくさんの実践をされていますね!コミュニケーションのワークショップを行って、感じられた変化などはありますか?

特に学生にとっては、「自己検閲」という言葉が一番響いているように思います。インプロのワークをして解説をすると、この言葉が残るようです。
チームビルディングや雰囲気を良くするという意味でも効果的だと思います。
来学期からは様子を見つつ、演じることなど少しずつインプロの強度を上げていけたら、と思っています。

来学期は挑戦ですね!!筋トレのように少しずつ負荷が上がると、自然とインプロに対する苦手意識なども軽減されると思います。
たかひさは心理的安全性インプロファシリテーターのワークショップを受講されて、どんな方におすすめしたいと思われますか?

アンバサダーのワークショップも含めてですが、「心理的安全性」と言われた時に、ピクッと反応する方は心理的安全性を必要だと感じている方だと思うので、そういう方には、まず体感してほしいです。
反対に、心理的安全性をあまり知らない方にも心理的に安全な場や、その意味について体感してもらいつつ、知ってもらうことが大事だと思います。
教員の方であれば生徒側も一緒に、マネジメントされる方であれば部下も一緒に体感できると良いですね。
アンバサダーのワークショップで心理的安全性を体感し、さらにインプロを活用したいと思う方はインプロファシリテーターとして、学びを深めることができると思います。

心理的安全性の体感から始めることは、重要だと思います。たかひさの実践からインプロの力を改めて感じることができました。
たかひさ、お話を聞かせていただき、ありがとうございました。 

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