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受講後インタビュー:小学校教員 片山 景子さん

お話を伺うのは、小学校教員の「けいちゃん」こと、片山 景子さんです。心理的安全性アンバサダー認定ワークショップの受講後インタビューに答えていただきました。

心理的安全性アンバサダーのワークショップを受講された感想を教えていただけますか?

毎回、参加するのが楽しみでした。安全な空間を作りたいという想いを持って参加していましたので、参加者として安心な場を体感できたのが本当に良かったと思います。1日だけ振替受講をしたのですが、別の期の方たちの中に入っても、同じような安心感を持てたのが印象的でした。

けいちゃんの中で安心な場の体感が大きかったということですね。「安全な空間を作りたい」と思って、参加されたいうことですが、けいちゃんの中で何か課題感のようなものがあったのでしょうか?

小学校の現場で仕事をしてるのですが、いろんな先生方にお仕事をお願いすることもあります。自分と関わる方との間に、より安心な場を作ることができれば、仕事もしやすくなると思ったんです。

そうだったんですね。心理的安全性が醸成されていると、お仕事もスムーズになりますよね。そうした「安全な空間を作りたい」という想いが今回の受講のきっかけになったのでしょうか?

そうですね。それに加えて、すでに受講されている方から、このワークショップが「心の底から笑えるような場」と聞いて、そんな楽しい場をどうやって作っているんだろう?と興味を持っていました。

それは気になりますね。すでに受講された方から、どんな様子なのかを聞いたことも受講のきっかけになったんですね。実際、受講されて印象に残ったことはありますか?

失敗を祝福するというのは印象的で、自分の中にはない概念でした。正解を探して生きていくことが多いので、失敗して「おめでとう」、「ありがとう」と言う場面は、なかなかないですよね。失敗を受け入れていく考え方は学校現場にも必要だと感じました。失敗を誘発する「僕ボブ僕ボブ」のワークからの学びは大きかったです。

大切な考え方ですよね。正解から外れる=タブーというか。小さい頃から失敗しちゃいけないという思い込みはあるかもしれません。
僕ボブ僕ボブは、失敗しても「イエーイ」と祝福してもらうので、受け入れてもらえる感覚を味わうことができると思います。

そうですね。今は担任の立場ではありませんが、担任時代を振り返ると、子どもたちに失敗してほしくないという想いが強くなり、アドバイスし過ぎていた部分もあったのかなぁ、と思いました。
現在は音楽と金管バンド部の指導を担当していますが、音楽は技能教科なので、失敗を怖がる子どももいます。「失敗しても大丈夫」、「音程を間違えても責めないよ」というメッセージを伝えることは大切だと考えています。失敗の経験によって音楽を嫌いなることがないようにしていきたいですね。ワークショップでは雰囲気作りを含め、失敗に対する自分の在り方についても考えることができました。

確かに音楽のテストは緊張感がありますよね。でも「失敗しても大丈夫」ということが共通の認識として共有されていたら、安心して取り組むことができると思います。
他にも今回のワークショップで学んだことを活用された場面がありましたら、教えていただけますか?

授業の中では時間が限られているのでインプロワークを行うのは難しいですが、昨年は経験の浅い先生を育成することにも携わっていましたので、勉強会のアイスブレイクで「僕ボブ僕ボブ」のワークを実践しました。

早速、実践されたんですね!参加された若手の先生方の反応はいかがでしたか?

「失敗することに対してドキドキしてたけど、うまくいかなくても受け入れてもらえることがすごい嬉しかった」という声を聞きました。

嬉しいお声ですね。若手の先生方も、けいちゃんが作る雰囲気や場づくりに対する考え方に触れることで、安心感を感じておられると思います。
実際、若手の先生から相談されることも多いのではないでしょうか?

そうですね。相談に来てくれる先生もいますし、若手の先生には自分から声をかけるようにしています。現場で困っていることがあると思うので、 「今日どうだった?」と聞いて、コミュニケーションを欠かさないようにしています。
若手の先生たちも疲れていたり、時には不安に感じることもあります。しかし、そんな中でも子どもたちと一緒に楽しんでほしいですし、うまくいかないことがあっても、そういう自分を受け入れてほしいと思っています。次のステップへとチャレンジしていけるように、これからも一緒に学んでいけたら嬉しいですね。

けいちゃんの方から近づいてもらえるのは、若手の先生にとって、すごく助けになると思います。また、けいちゃんの「一緒に学んでいく」という言葉が素敵ですね。信頼関係が構築されているのを感じます。

私自身も若手の先生や子どもたちから多くのことを学んでいます。現場で奮闘する先生たちを隣でサポートしていけたら、と思っています。

若手の先生に伴走されているんですね。けいちゃんの日頃の行動が心理的安全性の醸成につながっているのだと思います。
けいちゃんは心理的安全性アンバサダーのワークショップを受講されて、どんな方におすすめしたいと思われますか?

いろんな世代の先生におすすめしたいです。インプロのワークを通して、自分の中にある固定概念をほぐせると思います。また学校内の研修の最初に、ワークショップの内容を取り入れると、雰囲気も良くなって、先生同士の関係性も作っていけると思います。

インプロのワークは、固定概念を取るのに有効ですね。受け入れてもらえる感覚を知ることで、職員室の中も教室の中も安全な空間になると思います。
けいちゃん、お話を聞かせていただき、ありがとうございました。 

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