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受講後インタビュー:広報のお仕事に携わる 武田 綾香さん

お話を伺うのは、広報のお仕事をされている「りょう」こと武田 綾香さんです。心理的安全性アンバサダー認定ワークショップの受講後インタビューに答えていただきました。

心理的安全性アンバサダーのワークショップを受講された感想を教えていただけますか?

自分でも驚くほど、人間関係に悩まなくなりました。以前は必要以上に相手の言葉を気にしていました。相手の言葉の裏に「何か意図があるのではないか?」と深読みし過ぎて、悩むことも多々ありました。しかしワークショップを受講してから、相手の言動を気にし過ぎることがなくなりました。

人間関係で悩まなくなるというのは、大きな変化ですね!ワークショップのどの部分が、りょうに影響を与えたのか、ぜひお聞きしたいです。

様々なワークを通して、自分を知れたことが大きいですね。また Yes, And などの相手の言葉を引き出す手法について学べたことも影響していると思います。

色々な発見があったんですね!最初に“自分を知ること”について、お聞きしたいと思います。どんな自分を知ることができたのか、もう少し教えていただけますか?

はい。私の中にある固定概念を知るという意味で、自分を知ることができました。私はコミュニケーションを取る時、無意識に自分を良く見せようとして、相手の「正解」を探して話していました。ワークをする時も同様で、はじめに正解を先読みして取り組んでいました。
しかしワークの振り返りをした時、自分が予想していた正解と、ワークの中の課題がズレているように感じました。しっかり考えたはずなのに、うまくできなかったことが気になり、ワークショップ後の放課後の時間に、皆さんに相談させていただきました。その時、ファシリテーターの方から「自分の中に〇〇しなければいけない、という固定概念があるのでは?」という問いかけをいただきました。そのおかげで、私の中に「相手の期待に応えなければいけない」という、固定概念があることに気付きました。

率直に話してくださって、ありがとうございます。誰しも失敗したくないと思うので、少なからず、相手が期待している答えを出そうとしてしまうことがあります。もしかしたら、そういう時は、相手から自分がどう見えているか?ということに意識が向いているのかもしれないですね。

そうですね。答えを用意することで、失敗を避けたいと考える自分がいたんだと思います。今まで、目の前にいる相手のことを見ていなかったことに気付きました。ワークショップでは、自分の固定概念も相手に対する先入観もゼロにして、相手に集中することの重要性を学ぶことができました。今、この瞬間に相手がどんな表情で、どんなことを話しているのかを観察し、その場の空気に合わせて、コミュニケーションを取ることが大切なんだと感じました。

目の前の相手の言葉や仕草などに意識を向けることが大切ですね。
りょうが人間関係で悩まなくなった背景には、
「 Yes, And (相手の意見を一度、肯定的に受け入れてから、自分のアイディアを付け加える手法)」を学んだことも助けになったようですが、どんな場面で役立ったのでしょうか?

今までは、相手の言葉に無意識で「いや~」と「No」で返していたことがありました。そのことに気付いてから、「 Yes 」で、肯定的に受け取るように意識しました。そうすることで、会話が膨らむようになったのを実感しています。自分の引き出しにないことが話題になっても、 Yes, And によって、相手の意見や考えを引き出せるようになりました。受け取り方一つで、こんなにも変わるんだ、と感じています。
おかげで、初めて会う方とも緊張せずに話せるようになりました。相手の意見や考えを肯定的に受け入れることが、心理的安全性の醸成につながっているのだと思います。それによって相手も話しやすいと感じてくれるのかもしれませんね。

嬉しい変化ですね。 Yes, And は相手の意見を活かすので、話が膨らみやすいですよね。ワークショップで学んだ考え方や手法が、りょうの人間関係の悩みを解決することに役立っているのを感じました。

私もそう思います。このワークショップを受講したことで、人間関係のマニュアルを手に入れたように感じています。それに加えて、一緒に受講した仲間からの学びも大きかったです。例えば、感情的になる人への対応について、仲間からの言葉が助けになりました。
感情的になっている人からの言葉って、どうしてもキツく聞こえますよね?
今までは相手の言葉や感情を受け止め過ぎていました。最初にお話ししたように、以前は相手の言葉の裏も余計に考えていたので、落ち込むこともありました。
しかし相手から投げられた、負の感情は丸ごと受け止めるのではなく、一旦、脇に置くことを教えてもらいました。そうすることで、相手の感情も自分の感情も横に置いて、言葉の中にある事実のみを客観視できるようになりました。
人間関係において心理的安全性は必要なものですが、私はチームの全ての人が、心理的安全性を発揮しなければならないと考えていました。そのため、心理的安全性を発揮できていない状況や相手を変えることを望んでいたんだと思います。しかし、感情的になっている相手ではなく、自分の受け止め方を変えることが大切だと感じました。難しい状況でも自分の考え方を変化させることで、気持ちが楽になりました。

6日間ですが、このワークショップでの時間は、私にとって濃密なものでした。一緒に過ごした仲間の存在も特別なものだと感じています。何年も一緒に働いてきた同僚のような感覚がありますね。

仲間の存在は大きいですよね。りょうの視点が相手から自分に変わったことで、見える景色が変わったことが伝わってきました。
今回、心理的安全性アンバサダーのワークショップを受講するにあたって、りょうの中で何か課題感のようなものがあったのでしょうか?

いけちゃんから心理的安全性という言葉を初めて聞いて、自分でも色々調べてみました。その中で、心理的安全性は私の職場や生活の中でも応用できるのではないか?と考えたのがきっかけです。さらに心理的安全性について学んでみようと思いました。

りょうが心理的安全性に興味を持ってくださって嬉しかったです。しかも学んだことが、日々の生活の中で役立っていることをお聞きできて、私も喜びの気持ちでいっぱいです。
ワークショップを受講した中で、印象に残った場面などがありましたら、教えていただけますか?

Day6で学んだ、ヒーローインタビューの「お悩み相談室ver」は最高でしたね!ワークをした時、ペアになった方が私の言葉を繰り返し、整理をしながら、質問を投げかけてくださったんです。その時、思ってもみなかった答えが自分の中から出てきて、驚く体験をしました。インタビュアーを交代して、私が質問した時も、相手の方に同じことが起きました。この体験から悩みを聞くというのは、解決策を言うことではなく、相手の中に答えがあるとを信じて、相手が気付く瞬間を待つことなんだと感じました。
先日、友人から相談された時にも、このワークが役立ちました。以前の私なら相談をされた時、「答えを出さなきゃ」と思って、アドバイスをしていたと思います。しかし今回は学んだことを活かして、肯定的に受け取りながら、相手から出てきたキーワードを深掘りするようにしました。そのおかげで、相談してくれた友人が、「話を聞いてもらって、今までとは違う見方ができた」と話してくれました。自分の中にあるものが引き出されて、気付きを得ることができたようです。このワークショップで学んだことを実践できて嬉しかったですね。

そうなんですね!ご友人も、りょうに話を聞いてもらえて、安心できたと思います。
このワークショップの学びを活用して、すでに心理的安全性を実践されていますね!もし他にも実践したことがありましたら、教えていただけますか?

同僚に心理的安全性について伝えました。心理的安全性の考え方を共有できていると、職場でピリピリした空気があっても、気持ちを切り替えて仕事を進めることができます。これからもお互いにフォローできるようなチームになるよう、心理的安全性について学んで、広めていきたいと思っています。

仕事をしていると、ピリピリした空気になることがありますよね。でも心理的安全性を共通言語にできる仲間がいることで、チームワークを良くして目的に向かって進むことができると思います。
りょうは心理的安全性アンバサダーのワークショップを受講されてみて、どんな方におすすめしたいと思われますか?

以前の私のように、相手の言葉の裏にあるものを深読みし過ぎたり、良い人を演じて自分を表現できていないと感じている方ですね。きっと、たくさんの気付きがあると思います。
他にも自分の周りで心理的安全性を広げていくことに課題を感じている方やチームや職場の関係づくりで悩んでいる方にもおすすめです。
私自身、自らが変わることで、周りの見え方が大きく変わりました。もし、私と同じように感じている方がいらっしゃれば、受講してみてほしいと思います。

仕事でもプライベートでもコミュニケーションをより良くしたいと、誰もが願っていますよね。りょうが変わるきっかけやたくさんの気付きを得られたのと同じように、これから受講される方にも、こうした体験をしてほしいと思います。
りょう、お話を聞かせていただき、ありがとうございました。 

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