こんにちは!
今回は、話題になりがちな「Z世代、いったい何を考えてるんだ問題」について、ちょっと書いてみたいと思います。
会社の上司の方々からは「最近の若い子は、どう接したらいいかわからない…」という声を聞きますし、Z世代の側からも「なんか、うちの会社って古いんだよなあ…」みたいな声が聞こえてきたりします。
お互いに「なんか、うまくいかないなあ」って感じている。このモヤモヤの正体って、一体何なんでしょうね。今日はそんな話を、少しだけ深掘りしてみたいと思います。
「言われたことしかしない」は、本当?
よく聞くフレーズがありますよね。
- 「最近の若い子は、素直で真面目なんだけど、何を考えているかわからない」
- 「指示されたことはやるけど、それ以上のことはしないんだよなあ」
- 「ちょっと厳しく言うと、すぐに辞めちゃうし…」
こういう言葉を聞くと、「うーん、確かにそうかも…」って思う方もいるかもしれません。
でも、これって本当に彼らだけの問題なんでしょうか。もしかしたら、僕たちが当たり前だと思っていることと、彼らが当たり前だと思っていることに、ちょっとしたズレがあるだけなのかもしれないです。
例えば、「何を考えているかわからない」というのは、実は「こんなこと言ったら、場違いかな?」とか「みんなはどう思ってるんだろう?」って、すごく周りに気を遣っている結果だったりするのかもしれません。
すごく優しい子たちなんですよね。
また、「指示待ちで、言われたことしかしない」ように見えるのも、「これって、何のためにやってる仕事なんだろう?」という目的を、ものすごく大事にしているから、という見方もできます。
その仕事の意味がちゃんと理解できれば、彼らはものすごいパワーを発揮したりするんです。
逆に、意味がわからないと「これって、時間を無駄にしてないかな?」って思っちゃう。彼らがよく使う「タイパ」という言葉、聞いたことありますか?
これをものすごくざっくりいうと、「かけた時間に対して、どれだけのリターンがあるか」という意味です。リターンがないと感じることには、あまりエネルギーを注がない。すごく合理的とも言えますよね。
上司も部下も、みんな悩んでる
とはいえ、上司の立場からすると、やっぱり戸惑いますよね。
- 「どう指導すればいいんだろう…」
- 「これを言ったら、ハラスメントだって思われるかな…」
そんなふうに、ちょっとビクビクしながら接している方も、少なくないんじゃないでしょうか。その気持ち、すごくわかります。良かれと思って言ったことが、裏目に出たら悲しいです。
一方で、Z世代の子たちも、きっと心の中ではいろいろと思っているはずです。
- 「もっと成長したいのに、具体的なアドバイスがもらえないなあ」
- 「この会社にずっといて、自分のキャリアは大丈夫なのかな…」
お互いに悪気はないんです。それなのに、なんだか気持ちがすれ違ってしまっている。なんだか、ちょっと切ないですよね。
大事なのは、3つの「当たり前」を揃えることかも
というわけで、じゃあどうすればいいのさ、という話です。
僕は、もしかしたら大事なのは、次の3つのことなんじゃないかなあ、なんて思っています。
- 透明性
- 目的
- 個別性
なんだか難しそうな言葉が並びましたが、全然そんなことはありません。
「透明性」というのは、ざっくりいうと「ちゃんと情報をオープンにしてね」ってことです。どういう基準で評価されるのか、会社がどこを目指しているのか。そういうのが見えると、みんな安心して働けますよね。
次に「目的」。これは、さっきも少し触れましたが「なんのために、この仕事をするのか」という理由の部分です。 例えば、ただ「この資料、100部コピーしといて」って言われるよりも、「来週のすごく大事なプレゼンで、お客さんの心を掴むために使う資料だから、100部コピーをお願いできる?」って一言添えるだけで、受け取る側の気持ちって全然違うと思うんです。
最後に「個別性」。これは「一人ひとり、得意なことも目指したい未来も違うよね」という、ごく当たり前の話です。みんなに同じレールを走ってもらうんじゃなくて、その人に合ったキャリアを一緒に考えてあげる。そういう姿勢が、これからはもっと大事になるのかもしれません。
Z世代が教えてくれる、これからの働き方
というわけで、今日はZ世代との向き合い方について、つらつらと書いてみました。
こうやって考えてみると、「Z世代がわからない」って悩むのは、実は「会社の仕組みや文化を、もっと良くしていくチャンス」なのかもしれないな、と感じます。
彼らが突きつけてくれている課題って、実はZ世代だけの問題じゃなくて、これまで多くの人が「まあ、こんなもんだよな」って、なんとなく見過ごしてきたことだったりするんじゃないでしょうか。
「最近の若者は…」ってつい言いたくなったら、一呼吸おいて、「もしかしたら、僕たちの『当たり前』の方が、もう時代に合わなくなってるのかも?」って考えてみる。
それだけで、見える景色が少し変わってくるんじゃないかな、なんて思ったりします。
無理に相手を変えようとするんじゃなくて、まずはお互いの「当たり前」を知ろうとするところから。それが、モヤモヤを解消する第一歩なのかもしれないですね。
Z世代が突きつける課題は、彼らだけの問題ではなく、組織全体が未来に向けてアップデートする絶好の機会です。多様な個性が輝き、イノベーションが生まれる土壌。それは、誰もが「ここにいて良いんだ」と感じられる心理的安全性から始まります。
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ではまた!