こんにちは!
今回は、「インプロ研修」っていう、ちょっと聞き慣れないかもしれないけど、実はチームをめちゃくちゃ良くする可能性を秘めた面白い考え方について書きたいと思います。
皆さん、チームビルディングって聞くと、どんなイメージがありますか?
なんかこう、研修でグループワークやらされたり、「さあ、みんなで仲良くなりましょう!」みたいな感じで、ちょっと気まずい思いをしたり…。「もっと積極的に意見を出し合おう!」とか、「失敗を恐れずにチャレンジだ!」なんて言われても、「いやいや、それが簡単にできたら苦労しないよ…」って思っちゃうこと、ありますよね。わかるわかる、僕もそういうの、ちょっと苦手でした。
「もっと自然に、楽しくチームの雰囲気が良くなったり、みんなが意見を言いやすくなったりする方法ってないのかなあ」って、ぼんやり考えたこと、一度はあるんじゃないでしょうか。
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目次
即興のコメディや演劇がビジネスに活きる!
とはいえ、その「なんかいい感じの方法」ってのが、実はコメディや演劇の世界にあったりするんです。
それが今回お話ししたい「応用インプロ」。ものすごくざっくり言うと、「即興のコメディや演劇の考え方やゲームを、ビジネスとか教育とか、コメディや演劇以外の分野で活かしちゃおう!」っていう取り組みのことです。
「え、コメディ?演劇?いきなりハードル高くない?」って思った人もいるかもしれません。でも大丈夫。ここで言うインプロは、別に舞台の上で面白いことを言ったり、すごい演技をしたりする必要は全然ないんです。むしろ、その逆かもしれません。
応用インプロの主な原則
応用インプロで大事にされているのは、例えばこんな原則です。
- 「Yes, And (イエス、アンド)」: 相手の言ったことをまず「Yes」と受け止めて、そこに自分のアイデアを「And」で付け加えていく。これ、普段の会議とかでも、誰かの意見に対して「でもさ〜」って言う代わりに、「それいいね!さらにこうしたらどうかな?」って言えたら、雰囲気良くなりそうじゃないですか?
- 積極的傾聴: 相手が本当に言いたいことは何かなって、しっかり耳を傾けること。これができると、誤解も減るし、相手も安心して話せるようになりますよね。
- 失敗を恐れない(むしろ歓迎!): インプロでは、間違えたり、うまくいかないことを「新しい展開のチャンス!」と捉えます。これ、職場で「失敗したらどうしよう…」ってビクビクするより、ずっと気が楽になりませんか?
- 「今、ここ」に集中する: 過去や未来にとらわれず、その場の状況や相手の反応に意識を向けること。
- みんなで創る(アンサンブル): 一人で頑張るんじゃなくて、チーム全体で良いものを作り上げようっていう意識。誰か一人がスターになるんじゃなくて、「相手を輝かせる」って考え方が素敵なんです。
ほら、なんだか、普段の仕事やコミュニケーションでも活かせそうなことばっかりじゃないですか?
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応用インプロとチームビルディングの素敵な出会い
これらの原則って、実はチームビルディングが目指していることと、すごく相性がいいんですよね。
例えば、「心理的安全性」。これは、「このチームなら何を言っても大丈夫だ」「失敗しても受け止めてもらえる」ってメンバーが心から思える状態のことです。これがあるチームは、メンバーが積極的に発言したり、新しいことに挑戦したりしやすくなるって言われています。
応用インプロの「Yes, And」の精神や、失敗を歓迎する文化は、まさにこの心理的安全性を育むのにピッタリなんです。
実際に、Google のような大きな会社でも、この応用インプロの考え方を取り入れた研修プログラムがあるらしいですよ。P&G なんかもそう。日本でも、例えば清水建設さんが、コロナ禍のリモートワークで、社員さんたちがまるで即興みたいにコミュニケーションの工夫を生み出していった、なんて事例もあるみたいです。これって、まさに応用インプロ的な状況対応力ですよね。
具体的にはどんなことするの?難しくないの?
「じゃあ、実際にどんなことするの?」って気になりますよね。
インプロ研修では、簡単なコミュニケーション・エクササイズをみんなでやることが多いです。例えば、
- 「ワン・ワード」: 一人一単語ずつ順番に言って、みんなで一つの物語を即興で作っていくゲーム。他の人の言葉をしっかり聞いて、それに繋がる言葉を出すっていう、まさに「Yes, And」と傾聴の実践です。
- 「ミラー」:二人一組になって、一人がやった動きをもう一人が鏡のように真似するゲーム。相手をよーく観察して、息を合わせる練習になります。非言語コミュニケーションってやつですね。
こんな感じで、遊びの延長みたいなものが多いんです。だから、「研修だ!」って身構えなくても、自然と楽しみながら、コミュニケーションのコツみたいなものが身についちゃう。そんなイメージです。
脳科学的にもイイらしい?
実はこの応用インプロ、ただ楽しいだけじゃなくて、脳の働きにも良い影響があるかもしれないって言われているんです。
即興で何かをするときって、普段あまり使わない脳の部分が活発になったり、逆に「これはダメだ」って自分を縛っちゃう部分の働きが弱まったりするんだとか。ものすごくざっくり言うと、頭がリラックスして、自由な発想が出やすくなる状態になる、みたいな感じでしょうか。
そして、みんなでワイワイやっているうちに、自然と「フロー状態」っていう、何かにすごく集中して、時間が経つのも忘れちゃうくらい没頭できる状態に入りやすくなることもあるみたいです。これって、すごくクリエイティブな状態ですよね。
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とはいえ、魔法の杖じゃないですよね?
もちろん、インプロ研修が全てのチームの悩みを一瞬で解決する魔法の杖、というわけではありません。
「なんか面白そうだけど、うちの会社でやっても効果あるのかな…」って不安に思う人もいるでしょうし、「いきなり『イエス、アンドで!』とか言われても、キャラじゃないし…」って抵抗を感じる人もいるかもしれません。
そういう時は、無理強いしないのが一番大事です。まずは、少人数で、遊び感覚で試してみるとか、どうしてこういう考え方が大切なのかを丁寧に説明するとか、そういうステップが重要になってくると思います。
あと、こういうワークショップって、一回やって終わりじゃなくて、継続していくことでじわじわと効果が出てくるものだったりします。学んだことを職場でどう活かすか、みんなで話し合ってみるのもいいかもしれませんね。
というわけで
今日は、インプロ研修っていう、チームを良くするためのちょっと変わった、でもすごく可能性に満ちたアプローチについてお話ししてみました。
「こうすれば絶対うまくいく!」みたいな明確な解決策を提示できたわけではないかもしれませんが、「ふーん、そんな考え方もあるんだ」「ちょっと面白そうかも」って、何か新しい視点や、気持ちが少し軽くなるようなヒントをお届けできていたら嬉しいです。
大切なのは、「スキルを身につけるぞ!」って力むんじゃなくて、まずは遊び心を持って、人と関わることの楽しさみたいなものを再発見することなのかもしれませんね。
もし、みなさんのチームが「なんか最近ギスギスしてるな…」「もっと活気のある場所にしたいな」なんて思っていたら、この応用インプロの考え方、ほんの少しでも思い出してみてはいかがでしょうか。
もし、インプロ研修についてもっと詳しく知りたい!と思ったら、気軽にお問い合わせくださいね。
それでは、また!
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