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チームビルディングの目的と、多くの新入社員が感じる「本音」
こんにちは!
今回は、新入社員向けの「チームビルディング」について、ちょっと考えてみたいと思います。会社に入ると、研修の一環でやることが多いですよね。マシュマロを使ってタワーを作ったり、みんなで脱出ゲームに挑戦したり。
あれって、なんのためにやるんでしょうか。
一般的には、「コミュニケーションの促進」とか「相互理解を深める」ことが目的だって言われます。確かに、これから一緒に働く仲間と仲良くなるきっかけになるのは、すごくいいことですよね。
でも、です。
正直なところ、ああいうのって、ちょっと苦手だな…って感じる人も、意外と少なくないんじゃないかなって思うんです。
いきなり知らない人たちと「はい、チームです!協力して課題をクリアしてください!」って言われても、ちょっと戸惑っちゃいませんか?
- 「うまくできなかったらどうしよう…」
- 「変なこと言って、浮いちゃったら嫌だな…」
特に、まだ会社にも慣れていない新入社員のころなんて、そんな不安で頭がいっぱいになっちゃうこともあると思うんです。本当は仲良くなるためのイベントなのに、逆に緊張しちゃう。そんな経験、ありませんか?
>【スライド動画】新入社員のオンボーディング全体を変え、エンゲージメントを高める方法とは?
チームビルディング成功の鍵「心理的安全性」とは?
チームビルディングを成功させるポイントとして、「心理的安全性の確保」が大事だ、なんて言われたりします。
これをものすごくざっくりいうと、「このチームの中なら、どんな意見を言っても大丈夫だし、失敗しても責められない」っていう安心感のことです。
でも、その「心理的安全性」を確保するためのイベントで、かえって心理的安全性が脅かされる、みたいな不思議なことが起きちゃうんですよね。面白いものです。
成果よりも大切な「失敗を笑い合える空気」
とはいえ、じゃあチームビルディングなんて、やらないほうがいいのかっていうと、それも少し違う気がするんです。せっかく同期として集まったのに、話すきっかけが全くないのも、やっぱり寂しいですからね。
大事なのは、イベントを通して「何かを上手にやること」じゃないんだと思うんです。
そうじゃなくて、「うまくできなくても大丈夫だよ」っていう空気を、みんなで共有することなんじゃないかな、なんて思います。
例えば、マシュマロチャレンジで立てたパスタのタワーが、開始30秒で見事に崩れ落ちたとしても、「あはは!すごい勢いで倒れたね!」ってみんなで笑い合えるとか。
脱出ゲームで全然謎が解けなくて失敗しちゃっても、「いやー、難しかったけど、みんなであーだこーだ言ってる時間、めっちゃ楽しかったね」って言い合えるとか。
そういうのが、本当の意味での「チームビルディング」につながるんじゃないかなって思うんです。目的は、すごいタワーを建てることじゃなくて、隣にいる人のことを少しだけ知ること、ですからね。
>【スライド動画】新入社員のオンボーディング全体を変え、エンゲージメントを高める方法とは?
企画担当者の方へ|「失敗歓迎」のメッセージを伝えよう
だから、もしこれからチームビルディングを企画する側に立つ人がいたら、ぜひ最初に伝えてあげてほしいなと思います。
「これは、うまくやるためのテストじゃありません。楽しむための時間です。失敗、大歓迎です!」って。
なんなら、企画してくれた先輩社員の人が、最初に盛大に何かを失敗してみせるとか、すごくいいかもしれないですね。そのほうが、みんな安心して参加できる気がします。
まとめ:「作る」から「きっかけ」へ。新時代のチームビルディング
というわけで、新入社員向けのチームビルディングって、何かを強制的に「作らせる」とか「達成させる」ものじゃなくていいんだと思うんです。
ただ、みんなが自然と関わる「きっかけ」がそこにあれば、それで十分なのかもしれません。
スキルが問われるゲームよりも、お互いの好きなものをただ発表しあう「なんでもベスト10」みたいな企画のほうが、実はじんわりと相互理解につながったりすることもありますから。
「さあ、チームを作るぞ!」ってガッチリ固めるんじゃなくて、「これからどうぞ、よろしくね」っていう気持ちを、みんなでゆるっと共有できる。
そんな、少しゆるくて、でも心理的安全性は高い場が、もっと増えたら素敵だな、なんて思います。
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ではまた!