受講後インタビュー: 地方公務員の加藤満さん

心理的安全性アンバサダー認定ワークショップを修了された地方公務員の「みつる」こと加藤満さんに受講後のインタビューにお答えいただきました。

心理的安全性アンバサダー認定ワークショップ、お疲れ様でした。

ありがとうございました。

それでは、さっそくですが、インタビューを始めていきたいと思います。まずは、当講座を受講されたきっかけをお聞かせいただけますでしょうか?

Peatix で「心理的安全性」で検索したところヒットしましたした。実は、「ある程度の時間と密度を持って心理的安全性を学べるところがないかなぁ」と思って、探していたんです。ちょうどそこにヒットしたのが、このワークショップでした。

そうなんですね。「Peatix の検索」でしたか。ありがとうございます。

それでは、次の質問なのですが、当講座の受講の目的や受講前の課題についてお聞きしてもよろしいですか?

目的の部分でいうと、今所属している組織、そしてその周辺で、心理的安全性を高めていきたい、という気持ちがあります。やはり、地方過疎地で過ごすものとして、これからゆるくいろんな人と繋がっていくことがきっとすごく大事だと思っています。

課題感という意味ではどうでしょうか?

人口の奪い合いじゃなくて、人材のシェアみたいなことが日本全体を考えたときに心理的安全性が絶対必要だろうと思うんですよね。村としてもいろんな人と繋がりたいと思っていますし、そういう機会を作ってもいきたいと思う。
その時の空気の作り方なんかも学べたらいいなと思いました。地域住人と、外の人が本当の意味で繋がるというか、お互い言いたいことを言えて、心理的安全性が繋がる手段としてありかなぁ、と思っていました。

そうですね、見知らぬ人同士がつながるために心理的安全性は重要ですよね。改めて、みつるのお仕事の中で、関係人口を増やしていくのも大事なミッションの一つですか?

そうですね。私は、奈良県にある川上村の役場の職員ですが、異動がつきものです。同じことばかりしている訳ではないのですが、今は丸3年、総合計画をやっている部署にいます。わかりやすく言えば、村づくりの方向性を決めていく部署ですね。基本的には外との繋がりをメインのミッションにしています。

その外とのつながりの延長線上として、心理的安全性をつくっていけたら、ということですね?

はい、そうです。

更に職場内でも心理的安全性を高めたいということがあるということですね?

はい、職場でも高めたいと思っています。

今回、受講するまでに何かハードル等はありましたか?

受けるにあたってのハードルはありませんでした。何で?と言われると難しいけど、これだったらできるかなって思ったのか、すぐに申し込んでましたね。初回無料とのことでしたが、受ける前から有料の6回分を申し込んでいました。

即決いただきまして、ありがとうございます!

ただ、「インプロ」については、正直、その言葉自体も知らなかったので、どうなるんだろうな〜というか、不安というか、興味はありましたね。

そうですよね。インプロを知らないのが普通ですので…。
最近はようやく学校の先生には通じることが増えてきました。まあ、残念ながらみつるの反応が普通です。何やらされるんだろう?という不安や興味は致し方ないかなと思います。

確かに、そうですね。

今回は土日クラスでしたが、時間帯などはどうでしたか?

ちょうど良かったです。昼よりは夜の方が良かったと思います。そういう意味では平日でも土日でもOKでした。

直近が土日コースだったんですね、受け易かったということで良かったです。

そうですね。

受講後、2~3週間経ちましたが、何か変化というか、効果のようなものはありますか?

具体的にこれをやったというのには、現状まだまだ難しいのですが、土台にあるのは信頼という部分なのかなぁ、という気がしています。
今までは、相手に「信頼してほしい」という気持ちが出てたのかなと思うのですが、改めて僕が相手を信頼してたか?と思うと、できてなかったのではと…
なんというか、ここ数週間は信頼されるというよりも、まずは相手を信頼していこうとしている感じです。

相手を信頼するために、具体的に行動していることはありますか?

難しいですけど、相手に委ねていこうとか、任せることを心がけるようにしていますね。

良いですね。それは、ただ投げるだけではなく、あとでフォローする感じですか?

うーん。できるだけ、正直でいようと思っています。気になったことは聞いていこうと思うようになりました。以前だったら、気になっても聞いていなかったことでも。

良いと思います。一緒に受講されていた学校の先生は、講座でやったエクササイズをすぐ試すことができます。しかし、一般的には、自分の姿勢やコミュニケーションをまずどうするのか、というのがメインになってくると思いますので。

次にお聞きしたいのが、受講されていた中で印象に残っているシーンやエクササイズはありますか?

エクササイズでいうと、ヒーロー・インタビューです。何が一番楽しかったか?と聞かれたら、そこが一番に出てくるかなと思います。

確かに、あひるとのヒーロー・インタビューは、伝説ですからね(笑)。

その他に印象に残ったシーンはありましたか?

ワークショップの最初にやった「名前回し」ですね。、初日と最終日にやったと思うのですが、違いを感じました。それって、この講座の中で相手を知ったから、受け取れるようになったからかなぁ、と思いました。

それは、最初はゲームだからやってるっていう感覚から、最後は心から相手を受け入れられているような感覚の変化でしたか?

そうですね。最後は、受け入れたい、と思った。最初はドキドキした感じが多かったと思うけど、インプロにも慣れてきたのか。その変化は結構印象的でしたね。

深いですね。実は同じエクササイズをやるのにも意味があって、特に名前回しも特別なエクササイズではないけど、その時によって違いがあるんですよね。やはり場の雰囲気や、チームの雰囲気が変わっていたし、もっというと、みつる自身が積極的になれていたのかな、とも思います。

その他に何か気づきなどはありましたか?

まだ、わからないのは、場の和ませ方みたいなのは、腑に落ちてない感じがあります。コミュニティでもやってみようかなと思ったけど、腑に落ちてないままでやってもなぁ、と思い、まだやっていないんです。

そうですね。そこは難しいところだと思います。

そうだなぁ…、やっぱりどうしても最初ってやらされ感が出てしまうと思うんですよ。その伝わり方を回避できる方法ってなんだろうな〜っと。毎回やっていくぐらいしかないのかなぁとか。

私たちは熟練したファシリテーターがアイスブレイクをやるので、やらされ感が少ないか、あったとしてもだんだんエクササイズに集中してくる。でも、みんながみんなできるわけではないと思うんですよね。ファシリテーターが「さりげなく」アイスブレイクしようとすることがポイントの1つだと思います。一番大事なのは、その場を和ませようとする気持ちや態度だということかなと思います。

必要な場と、そうじゃない場があるのかもしれませんね。

必ずしもエクササイズをやる必要はないんです。小噺するとかでもいいわけで。あと、ちょっと体を動かすとか。エクササイズではないアイスブレイクを考えるとか、みんなで考えてもいいかもしれないですよね。だって絶対やりにくいところってあるじゃないですか。

そうですよね。

話は変わりますが、住民の方と地域外の人とが対話するようなイベントとかもやっているんですか?

今は新型コロナウイルスの影響でなかなか難しかったりするんですが、外の人との繋がりを見える化していこうというコミュニティの動きがあります。月一で対話する会みたいなのを初めているんですけど、こういう方向に持っていきたい、という気持ちが強かったなと感じています。
だから、次回のテーマも、こっちで用意して、次はこれで行きませんかと提案していたんですが、9月からはある程度任せようと思っています。その場でテーマが出てきたら、それを次にしようという風にしたんですよね。

難しいですよね。方向性もある程度必要だし。コミュニティの自主性も大切ですし。

そうですね。ある程度大きな方向性だけは決めて、あと任せるようにしたいと思っています。

良いですね。やはりコミュニティには適度な自主性が大切だと思います。

それでは今後の目標やビジョンについてお聞かせいただけますでしょうか?

正直に生きていきたいなと思います。改めて今回のワークショップを受けて思ったのは、心理的安全性のある場とは、馴れ合いの場じゃないということ。
時に個人の感情と、例えば否定的な話になった時に、否定されているんじゃないかって思う場面はあるんですけど、そう言う時でも一歩超えていきたいなと思っています。
感情に線を引くのとは違うんですけど。そもそも前段として、相手を信頼して受け入れると言うことがあるので、そう言うところに身を置きたいと思いますね。

そうですね、自分だけの方向に信頼してもらうと言うことではなく、相互信頼というのが一番重要ですよね。その中である意味、厳しいことを言われたとしても、相互信頼ができているから一緒に乗り越えられるのだと思います。相互信頼がなければただの非難とか悪口になってしまいます。
そういう意味では、信頼をするし、信頼されるし、その中で馴れ合いじゃない心理的安全性を作りたい、そんな感覚でしょうか?

そうですね。

協会としては、今後もこの心理的安全性アンバサダーを広めていきたいと考えています。今、どういう人におすすめしたいというのはありますか?

そうですね…、自分を生きたいけど、生きれていない人。
そういう人には刺さるんじゃないかなと思います。本心を出すということが、ちょっと悪いことだっと思っている、僕を含めて、結構いると思うんですよね。何か言いにくいことが思い浮かんでも、その自分の思いに蓋をするというか、自分でいたいのに、いられないって人っていうですかね、そんな人たちに受けて欲しいですね。どの職業であってもいらっしゃると思うので、職業はあまり関係なくそういう方がに受けてほしいです。

ありがとうございます。それは、自分を抑えて、普段働いている人とか、生きている人ってことですよね?

そうですね。

会議とかでも思ったことをそのまま言えばいいんだけど、それを話した時のリスクとか、相手がこう思うんじゃないかって先回りして、なかなか意見が言えなくなって。ある意味悶々としている方々ですかね?

ですね。悶々としながら、朝ドアを開ける人。
でも、意見を言いながら関係性を作っていくことも必要だなと思うようになりました。

ありがとうございました!みつるの実践していくのが難しい、という気持ちも含め確認できて良かったです。ぜひ、今後も心理的安全性アンバサダーコミュニティで、実践結果や難しさも含めて共有してください。他のアンバサダーの学びにもなりますので。

こちらこそ、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

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